鋳造向け製品[Product for Casting]

SIC、加炭材など

SiCの塊は、中心から外側へ放射状に発達した結晶粒の集まりで、通気性に富みます。
この炭化ケイ素の製造には多量の電力が必要で安価な電力が得られる立地で行われます。

SIC

 

1)SiCとは。

天然には存在せず、珪石とコークス等を2000度以上で電融して作られます。
反応式   SiO2+3C=SiC+2CO

19世紀末に工業化した会社の商品名から「カーボランダム」と呼ばれることもあります。

SiCの塊は、中心から外側へ放射状に発達した結晶粒の集まりで、通気性に富みます。
この炭化ケイ素の製造には多量の電力が必要で安価な電力が得られる立地で行われます。
硬度、耐熱性、化学的安定性に優れることから研磨材、耐火物などに使われ、また半導体である事から電子素子の素材にもなります。

prd_11

2)SiC粒状品

原料塊を破砕、篩分けする事でSiC粒状品を製造いたしております。
prd_05
SiC 1~5mm品

①分析値(代表値)

SiC 85.6
FC 4.2
T.Si 59.92
T.C 29.88

※フラックス入りも生産可能

②粒度
1~5mm品
0~5mm品
各種粒度は対応可能

③荷姿
1t、800kgフレコン
20kg、10kg入り紙袋(onパレット、inフレコン)

3)SiCブリケット

a_08_1

原料粉末をブリケットマシーンで製団し乾燥固結させ、溶湯への投入を改良させた商品

①分析値(代表値%)

SiC 65
FC 約8%
T.Si 45.5
T.C 約28%

※溶湯への溶け込みを改良させたフラックス入りもございます。

②サイズ
約5cm×5cm×3cmの豆炭型
(型により若干変化します。)

③荷姿
1tフレコン、20kg紙袋

4)SiCブリケットの効果

①経済的効果
SiCブリケットの脱酸作用や加炭効果により加炭剤及びコークスを削減できます。さらに二酸化炭素の排出を抑え環境に優しい冶金を行えます。

②冶金的効果
SiCブリケットの使用により溶湯の流動性が向上し、湯回りが良くなり、耐火材等の磨耗を減少させます。
また、メタリックアルミ分がフェロシリコンに比べ少なく(0.02%)ピンホール等の不良発生を抑制します。

加炭材

人造黒鉛 黒鉛化オイルコークス 無煙炭
FC 98%min 98%min 90%min
0.05%max 0.042 -
0.05%max 0.05%max -
H2O 1%max 0.26% 0.50%
粒度 0.5~6mm 90%pass 1~5mm 1~5mm
灰分 0.42 9%max
揮発分 0.8 1.2%max

prd_07